PAでは音源を再生する場合、長らくCDやMDが用いられていましたが昨今ではPCが主流となっています。
CDで悩ましかった読み込みエラーや音飛びなどがPCを使うことによって圧倒的に少なくなり、またちょっとした編集や音量調整も手軽に出来るので現場での対応力でも勝ります。
PCからミキサーへ繋ぐ方法もいくつかあり、1番手っ取り早く接続できるのがイヤホンジャックの3.5mmステレオミニプラグから取り出すやり方です。
ケーブル1本で済むので手軽ですが、音質を突き詰めるならばやはりこの方法は…と思います。
本番前のBGM程度で音源しか出さないのであれば問題はないですが…
音質に妥協をしたくないのであればPCのUSBからオーディオインターフェイスを接続、アナログ変換をしてミキサーへ接続する方法です。
オーディオインターフェイスの価格も性能もピンキリなので良し悪しありますが、3.5mmステレオミニプラグから接続するよりもよっぽど高品質な音を取り出すことが出来ます。
ただ機種によってはドライバをインストールしておかないと使用できない、設定が難しいなどある程度PCの知識がなければ使いこなすことは難しいです。
簡単に接続出来てハイクオリティな音を届ける、という要望を一手に叶えてくれる機材が「WHIRLWIND ( ワールウィンド ) / PC USB」です。
WHIRLWIND ( ワールウィンド ) / PC USB
ドライバ不要でUSB接続すれば自動認識してくれるので、PCの音声出力をPC USBに設定するだけです。
サンプリングレートは32〜48kHz、量子化ビットレートは16bitに対応しMax 0dBfsまで出力出来ます。
バスパワー駆動なので外部で電源を確保する必要はありません。
-20dBのPADがON/OFF出来るので、PCからの出力が大きくてミキサーで対応仕切れない場合もボタン一つで解決出来ます。
その他にもGND/LIFTの切替をすることで電気由来のノイズを解消、STEREO/MONOもこのD.Iで切り替えることが可能です。
XLRバランスアウトなのでノイズに強く、ケーブルを長い距離通ることとなっても安心です。
例えばミキサーはホールの客席に組み、音源のプレイバックは舞台袖となった場合でも問題無く使用できます。
オーディオインターフェイスで困ることの一つとしてその大きさもあります。
限られたスペースの中で設置するには絶妙に置きにくいサイズに感じます。
PC USBはサイズもコンパクトなので重い荷物にはならず、PC近辺のわずかなスペースがあれば置き場所には困りません。
価格帯も手が出しやすい設定なので、ハイクオリティな本番を迎えるために一つ用意しておくことをおすすめします。
<仕様>
・ダイレクトボックス・USB接続
・Max output: -3.4 dBV balanced with 0 dBfs input
・対応サンプリングレート: 32 kHz, 44.1 kHz, 48 kHz
・PAD: -20 dB
・USBケーブル付属
RADIAL ( ラジアル ) / USB-Pro
より音質を追求するのであればRADIAL ( ラジアル ) / USB-Proです。
こちらもドライバ不要の簡単接続でありながらサンプリングレート96kHz、量子化ビットレート24bitまで対応しています。