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Green Dayの「Wake Me Up When September Ends」が毎年9月になるとYoutubeでの再生数が急増するらしい 

言わずもがな、世界的パンクロックバンドであるGreen Day。
数々の名曲を生み出してきたGreen Dayが2004年にリリースした「American Idiot」は世界1400万枚のセールスとなる大ヒットをしました。

american idiot

アルバムとして反戦をテーマに掲げており、当時のイラク戦争に対する不満が込められた作品です。
また短い曲を繋ぎ合わせたオペラ形式の楽曲が収録されており、パンクオペラとして話題になりました。

そんな大ヒットアルバムの収録曲の1つに「Wake Me Up When September Ends」という曲があります。
毎年9月になるとYoutubeでの再生回数が急増する、とのニュースを見ました。
何故発売から14年経った曲が、決まって9月に再生されるのでしょうか。



Wake Me Up When September Ends



発売当時から話題になっていたこの曲。
作詞はボーカル/ギターのビリー・ジョー・アームストロングがしており、10才の時に無くした父親への気持ちを歌っています。
美しいメロディに、故人を思う詞の内容がファンの心に刺さりました。

では、何故9月に再生されることが多いのかですが、1つは詞の一文ではないかと。
タイトルとなっている「Wake me up when September ends」という詞が曲中に出てきますが、日本語に訳すと「9月が終わったら起こしてくれ」という意味です。
そう、そのまんまの意味。

ファンの健気な性質として、曲に日付が入っていたりすると記念日としてしまうもの。
ELLEGARDENファンのあなた、9月9日になるとそわそわしませんか?
SNSに「It's a sunny day!」なんて書き込んだりしていませんか?
それと同じ現象が世界規模で起きているのではないでしょうか。

曲中の日付と実生活がリンクすると嬉しいものです。
Green Dayのファンが9月の終わりにこの曲を思い出してYoutubeを再生する現象が起きれば、急増するのも納得です。



もう1点の理由としては、2001年9月11日にアメリカで発生した同時多発テロ。
非常に多くの犠牲者が出てしまったこのテロが発生したのが9月11日であることと、反戦を歌うこのアルバムから「Wake Me Up When September Ends」がテロからの復活としての象徴なっています。

MVの内容も、「愛し合うカップルの男性が軍隊の徴兵で戦争へ行ってしまい、女性は生きて帰ってくることを待つ」という、戦争の悲しさを表したものとなっています。
2003年から開戦したイラク戦争もあり、アメリカ国内では反戦ムードが高まっている中でのこのMVは話題となりました。

アメリカ国内の人々に深い傷を負わせたテロと戦争は忘れることのできない出来事であるため、テロの発生した日にこの曲を聴く人が多いのではないでしょうか。



リリースから14年経っても愛される「Wake Me Up When September Ends」。
9月になると再生数急増する程、大勢の人々の心に残っている曲ということが伺えます。
かく言う僕もこの曲が好きですし、まさか今になってこの曲がニュースになるとは思ってもいなかったです。

収録されているアルバム「American idiot」はこの曲だけではなく、言ってしまえば捨て曲無しの名盤です。
9月になるとELLEGARDENのNo.13も聴かなければいけないので、これから忙しい月になりそうです。




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( 2018/10/12 01:01 ) Category 洋楽 | TB(0) | CM(0)

関西発日本一うるさい歌物バンド ホロ / おすすめ曲紹介 

関西を拠点に活動をするロックバンド「ホロ」。
サーキットライブでたまたまライブを観たのだが、1発で虜にされて翌日にはタワーレコードへCDを買いに行った。
人生で初の一目惚れがこんな経験になるとは思っていなかった。

ホロ

メンバーは
Vo Gt.石木政臣
Gt.岩石洋太郎
Ba.赤毛
Dr.竹川真矢
の4ピースとなっている。
ツッコミをいれたいのが1人いるが、触れたら負け。
2010年に結成したこのバンドは「日本一うるさい歌物バンド」、「関西代表 和製轟音ギターロックバンド」のキャッチコピーが語る通り、良い意味で騒がしい。
とにかく騒がしい。
ギターもベースもドラムも各々でガチャガチャ鳴らしていて自己主張が強い。
演奏技術も高いので、音の数がかなり多い。
そんな轟音に違和感なくメロディを乗せてくる石木の歌声。
ボーカルが消されることなく、むしろ前へ前へと出てくる存在感。
ベースの赤毛が作り出す独創的な日本詞も世界観を作り出す大きな要素。
ホロの楽曲は絶妙なバランスで構成されている。



幻実



聴いてもらえば分かる通り、出だしから騒がしい。
1st mini albumの曲なのだが、この頃から歌物バンドとしてはかなり騒がしい。
アルバムを出す毎にうるさくなっていくので、まだ轟音の初期症状。
この曲だけではないのだが、ギターの岩石が弾くフレーズがとにかく秀逸。
ギターロックバンドの名は彼の存在なくしては語れない。



鐘声



幻想的なテーマが多いホロだが、この曲は少々毛色が違う。
武士を彷彿とさせるMVと、昔の時代を思わせる言葉遣い。
歌詞はすべてベースの赤毛が担当しているのだが、毎日何を食べればこんな歌詞が思い浮かぶのか教えて欲しい。
もしや、ただの奇抜な格好をしたベーシストではないな?
正直MVのバンドを馬鹿にする輩を斬りつけるという寸劇は微妙だが、和製という色が強く出ていて楽曲の幅広さが伺える。



道化師が泣く


僕としては、この曲がホロを表すのに一番ふさわしい。
メロディの美しさ、楽器隊の騒がしさ、幻想的な歌詞とMV、これらのホロが作り出す世界観に吸い込まれてしまいそうになる。
日本詞をここまで上手く扱えるバンドはそう滅多にいない。
文学的であり、物語のような独創感のある詞がホロの強みの1つではないかと。
特にサビの「あー 失って気付くんだろう?」という1フレーズは、詞とメロディが綺麗に組み合わさり強い印象が残る。




アレグロ


轟音の名をそのまま表した、恐らくホロ史上1番うるさい曲じゃないかと。
本当にロックバンドと呼んで良いのか、悩ましいところである。
メンバーそれぞれがやりたい放題やっているようにも思えてしまう。
ただ、そんな騒がしさも技術があってこそのもの。
「道化師が泣く」はホロを表すのにふさわしい曲であり、この「アレグロ」はホロの集大成ではないだろうか。



白鳥


ここで、個人的No.1セレクト。
この曲は1stミニアルバムに収録されているのだが、疾走感が気持ちいい。
BPM200オーバーのスピード感のあるテンポに、サビの力強い歌声。
「僕らは夢を見る 傷だらけで
 その痛みには 意味がある
 それは遠く一瞬 近く永遠に及ぶ物語」
という冒頭の歌詞は、とても耳に残り口ずさみたくなってしまう。
初期の楽曲だが、思い入れもあってか長らくこの曲が1番に君臨し続けている。




正直もっと売れて良いバンドだと思っている。
クオリティの高さはインディーズバンドの中でも随一だ。
ただ初期の頃からクオリティが高いため、成長をしているという感じは少ない。
だが、着実に人気を獲得している様をみると、火が付くのも時間の問題ではないだろうか。

と、ここまでホロの紹介してきたが悲しいお知らせ。
2018年11月のワンマン公演をもって活動休止をするアナウンスが先日でたばかりである。
「バンドメンバーとしてホロを全力で活動する上で、考え方のズレや違和感を感じ
現段階ではお互いにこのズレや違和感を持ったまま活動していくことが困難と判断したことが理由です」(公式HPより)
とあるように、全力で活動してきたからこその休止なのだろう。
同時にドラムの竹川真矢は脱退が決まっている。
このバンド、何故かドラムだけがメンバーチェンジを繰り返している謎。

だが、解散ではなく活動休止であり、再開の折には音源を発表すると宣言をしているので、このままフェードアウトにはならないのではないかと。
活動再開のその時まで、首を長くして待ちたい。


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( 2018/10/11 23:23 ) Category 邦楽 | TB(0) | CM(0)

何年も待ち望んだ高橋國光と飯田瑞規の共演がついに実現。アニメ 東京喰種:reのEDを担当するösterreich(オストライヒ)が「楽園の君」のMVを公開、先行リリースも発表 

常々このブログではösterreich(オストライヒ)こと高橋國光に関した記事を書いてきています。
國光教は数年に1回程度の楽曲発表を糧として生きているといっても過言ではない。
そんな今年の大ニュースとして、アニメ 東京喰種:reのEDテーマとしてösterreichが抜擢された。
(過去の記事で歓喜している様子は「アニメ「東京喰種:re」のEDテーマに再び抜擢されたösterreich(オストライヒ)/高橋國光を振り返る」にて)


発表から約1ヶ月、待ちに待ちました。
もしかしたら…という期待もしていましたが、楽曲の初出しはアニメの放送に合わせたものとなりましたね。
そして公開された曲はまさかまさかの展開。



楽園の君



なにか聞き覚えのある歌声。
クレジットを見てみると

Vocal: 飯田瑞規 (cinema staff)
Guitar: 高橋國光
Bass: 岩久保佳秀
Drums: 山口大吾 (People In The Box)
Chorus: 鎌野 愛 (ex. ハイスイノナサ)

残響レコードのオールスターズ集結。
これには正直驚かされました。
前作までのリリースも残響レコードからだったため、the Cabsでの繋がりが切れていなくて安心したのですが、まさかここまでのメンバーを集めるとは。

ボーカルは言わずもがな、cinema staffの飯田瑞規が。
the Cabsとcinema staffは過去同じレーベルに所属し、お互いのバンドを褒め合いながら切磋琢磨し合う盟友でした。
今ではメジャーレーベルであるポニーキャニオンに移籍したcinema staffですが、その関係が今になって繋がるなんて夢にも思っていなかった。
高橋國光の曲を飯田瑞規が歌う日が来るだなんて。
もうそれだけで涙腺が緩んじゃうんですよ。

高橋國光が紡ぎ出す難解なメロディを抜群の歌唱力で歌いこなす飯田瑞規。
この組み合わせ、最強なんじゃないですか?
飯田さん、今後もösterreichで歌ってくれませんか?
何てことも思ってしまう。
今まで盟友として、ライバルとして別のバンドをやっていたとは思えない綺麗なハマり方。



そして、もう一点注目すべきがギターを担当するは高橋國光だということ。
2013年にthe Cabsが解散して以来、その類稀なるギターの才能を世に出すことをしなかったのだが、この曲においてついに解禁。


(高橋國光のTwitterより)


上の発言にもあるように、本人としてもギターを弾くことに特別感を抱いている様子である。
実際に、österreichとして発表されてきた楽曲のほとんどがキーボードであったり打ち込みであったりと電子音であった。
ファンとしても待ち望んだギター解禁である。

約5年の時を経たギターのフレーズは、あの頃と変わらず不協和音を奏で、それでいて透き通るような美しさ。
理論立てされていないアルペジオは高橋國光が帰ってきたんだということを感じさせる。
本当に天才なんだと、もはや手癖でフレーズを考えているんじゃないかと。



この曲が公開されてから嬉しい事が多すぎて感情が忙しい。
さらには夢の共演、ギターの解禁というだけではなく、曲の完成度も素晴らしい。
the Cabsを彷彿とさせるバンドサウンド。

ドラムはPeople In The Boxの山口大吾が担当しており、この複雑な拍子の曲を綺麗であり、激しく叩いている。
どういう拍子なんだろうと自分で拍を数えてみようと思ったが、全然分からない。
博識な方、教えてください。

ベースは岩久保佳秀が演奏している。
誰なんだろうとGoogleで調べてみても出てこない。
残響レコードに所属するなら、名前で調べたら出るはずなのに…
と思っていたが、出てこないのも納得。
高橋國光の地元の友人らしい。
調べた時間返せ。
高橋國光が全幅の信頼を置き、このメンツの中でレコーディングに参加するということ自体で只者ではないであろう。
今後もクレジットに名が載るかもしれない。

コーラスは過去に「無能」、「贅沢な骨」でボーカルを務めた鎌野愛。
透き通った声のコーラスで楽曲の美麗さを際立たせている。
というか、この「楽園の君」のボーカルは誰だろうと予想していたのだが、第一候補は今まで楽曲を歌ってきていた鎌野愛であった。
結果としては大どんでん返しだったが、やはりösterreichには欠かせない存在であることは間違いない。



先行配信も同時に開始

そして、この「楽園の君」はMVの公開と同時に先行リリースも開始された。
Apple Music、Spotify他各社からサブスクリプション配信、ダウンロード販売となっている。
https://smar.lnk.to/Udl5_WN

CDの発売は2018年12月12日となっている。
なにか違和感を感じたこの発売日、漢数字で書く「十二」を少しいじると「王」になる。
東京喰種の主人公である金木研が「隻眼の王」であるということから、関連性を持たせた日にちでの発売である。
粋だね。
ちなみに金木研の誕生日は12月20日でこの漢数字も「王」となる。
そしてOPを担当するTK from 凛として時雨の「katharsis」は発売日が11月21日で、こちらも「王」と書く事ができる。
こういう遊び心も楽しいですね。



待ちに待ったösterreichの「楽園の君」はファンとして最高の展開となった。
cinema staffの飯田瑞規をボーカルに起用するというサプライズは、往年のファンからしたら涙なしでは聴けない。
なかなか表舞台に出て来ず、活動も活発ではないösterreichであるが、首を長くして待っていればまた新しい名曲に出会えるかもしれない。


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( 2018/10/10 02:21 ) Category 邦楽 | TB(0) | CM(0)

よく聞かれるのだけど、PAって何してる人なの? 

他人に自分の職業を聞かれた時、皆さんは何て答えますか?
営業、販売、生産、メディア…とたくさんの職種が世の中にはあります。
だいたいは「〇〇の営業」であったり「××の販売」だったりと、さほど説明に難しくはないはずです。
無職は世間体として説明し辛いとかはあったりしますけど、それはまた別問題。


さて、音楽好きな人なら聞いたことがあるかもしれない「PA」という職。
かくいう僕もこの職で飯を食って生きています。
ライブハウスに行けばまず間違いなくいますし、フェスなんかではPA無くして成立しません。
そんなPA、何をしている人か知っていますか?



PAという職業、世間の認知度が低い問題

同級生に「今、何の仕事してるの?」って聞かれると、僕は「音響屋さん」って答えます。
だってPAと言っても伝わらないし、何だったら音響屋と言ってもだいたい伝わらない。
要約して「ライブとかイベントでスピーカーから音を出す仕事。」まで説明するとちょっと納得してくれる。
いや、怪しい仕事じゃないんですよ。


上にも書きましたが、PAはライブハウスやフェス、はたまたショッピングモールでやってるちょっとしたイベントやそこら辺で開催されてる祭等々、いたるところに生息しています。
ライブハウスの後方でたくさんの機械に囲まれて、しかめ面してる人がいれば、それです。
怒ってる訳じゃないんです、真剣に仕事してるんですよ。


では、「PA」とはどのような場合に必要となるのでしょうか。
テレビやラジオの音声さんは「PA」とは違います。
レコーディングエンジニアも「PA」ではありません。
どちらも音に関わる仕事ですが、この業界はかなり細分化されていて複雑です。


「PA」とは「Public Address」の略であり、「公衆へ伝達する」という意味です。
簡単に言うと「小さな音をスピーカーを使って大勢に伝える」です。
デパート等でのお客様呼び出しもPAですし、トラメガを使うこともPAです。
拡声装置を使って大勢に聞こえるようにすること全般をPAと呼びます。


例えば、学校の教室を思い浮かべてください。
40人程度の生徒を相手に教師は生声で授業を進めます。
この規模であれば拡声装置を必要とせずに40人の生徒へ授業の内容を伝えることが出来ます。
教師の声が小さいとか、学級崩壊しているとかだと話は別ですが。


では、この授業が4000人規模になったらどうでしょう。
教室の広さも100倍必要です。
どれだけ教師の声が大きくても、生声では4000人全員に授業の内容を伝えることは不可能です。
後方の生徒は何も聞こえず、成績が落ちること間違いなしです。
このような場合はマイクとスピーカーを使用して拡声し、全員に教師の声を届けてあげることが必要になります。
どうです?ちょっとはPAのことが分かってきましたか?



PA、実際何をしてるのか知られていない問題

さて、PAが何故必要であるかは分かってもらえたと思います。
様々な場所にPAは存在しています。
ではこれを職業としている人々は、実際何をしている人たちなの?


まずは、スピーカー等のシステムをプランニングすること。
会場の広さ/規模に適したスピーカーを選定し、充分な音量を届けることが大前提となります。
大きな会場に小さなスピーカーを持って行ったところで力不足は目に見えていますし、逆に小さな会場に大きなスピーカーを持って行っても性能をフルに発揮することは出来ません。
効率的なシステムをクライアントに提案することが必要です。
また、そのステージで使用するマイクの種類、本数を決めたり、それに対応できるミキサーも適したものを選びます。


そして、そのシステムの設営と本番のオペレート(操作)を行います。
規模が大きくなれば比例して設営にも時間がかかりますし、音の調整もシビアになります。
実際に設営してみたら起こる予想外の事態なんてのもザラにありますし、何より長時間労働で心身ともにかなり食らいます。
オペレートとは、ステージ上の音を音量・音質・様々な音のバランスを観客が聴きやすいよう整えてあげる、PA界の花形となる役割です。
音が聴きやすい、聴きにくいはオペレーターの腕(耳)に関わってきます。
仕事によっては何千人、何万人という観客が聴いている訳で、そりゃもうプレッシャーがかかりますよ。
しかめっ面にもなりますよ。


大まかにはこれを一連の流れとしてお金が発生します。
フリーランスのオペレーターだったりすると、ライブハウスに体一つで乗り込んでオペレートのみでお金をもらう場合もあったりします。



PA業界、辛いこと多い問題

「有名人と会えて羨ましい」とか「無料でライブ観れて羨ましい」とかよく言われますが、バカ言ってんじゃないよ。
辛いことばかりなんだよ、この業界。


まず給料が安い
専門学校を卒業して、新卒でもらえる初任給がだいたい十数万円くらいです。
ちなみに僕は社会人1年目手取り13万円でした。
思い出すだけで泣けてくる。
今でこそだいぶ良くはなりましたが、それでも世間からしたら低い給料ではあります。
同じ年齢の友人の話とか聞いていると、悲しくなりますよ。


そして労働時間が長く、心身共にキツい
朝から夜まで行われるイベントってだけで、平気で10時間労働は超えてきます。
とある噂だと27時間労働があったなんていう意味不明なこともあったりします。
しかもその間は重い機材であったり運んだりと身体を酷使し続けてます。
休日もなかなか取れなかったりします。
この業界、今だに体育会系な縦社会が残っていて、先輩の言うことは絶対ですし、ミスをすれば怒鳴られ殴られが日常で起きます。
この前、若い子が先輩にボロカス言われ殴られ、さらに俯いていく光景を見て怖い世界だなと改めて思いました。


給料も安いし、心身共に辛い生活が続けばだいたいの人はこの業界から離れていきます。
そう、慢性的な人手不足です。
志望してくる人は多いのですが、それ以上に辞めていく人が多い。
そりゃそうだよね、工場のラインをこなしていけば良い給料もらえるんだったら、そっちのほうが明るい人生が見えてくるよね。



それでもPA続ける理由

辛いことばかりが表に出てきやすいこの業界ですが、続ける理由もあります。
1つのライブ・イベントをやりきった達成感は癖になります。
俗に言う、やりがいです。
それは会場の規模が大きくなればなるほど、やりがいも大きくなります。
オペレートに就けば、分かると思います。


後は、大きな音を出すのが気持ちいい。
大音量フェチ。
非日常的な大音量を聴く側ではなく、出す側というのもなかなか経験出来ないです。
その音で観客が盛り上がってる様子なんか見たら、この業界もう辞められないですよ。



なんて長々と「PA」について書きましたが、この職業について理解してもらえたでしょうか?
とにかく認知度が低いこの業種ですが、こんな世界があるということも知ってもらえたら嬉しいです。
この記事を読んで「PAさんって、意外と大変なんだな…」と感じたら、機会があれば優しく接してあげてください。
だいたいの人は音楽だったり舞台が好きでこの仕事をやっているので、話が合うと思います。
あと、アンケート等の職業欄には「会社員/サービス業」と僕は回答しています。
なかなかいい答えが見つからないですよね。



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( 2018/10/03 00:57 ) Category コラム | TB(0) | CM(0)