続いても大御所スカバンドの東京スカパラダイスオーケストラだ。 結成は1985年というから驚き。 曲名は知らずとも、耳にしたことのあるフレーズは多いであろう。 上の「Paradise Has NO BORDER」のようなキラーチューンが満載のバンドだ。 さかなクンとのフューチャリングってのに懐かしくて笑える。 学生時代に吹奏楽部経験者であれば、東京スカパラダイスオーケストラの曲を演奏した人も多いはず。
この曲は日本でも2005年にビールのCMに起用されたことで耳にしたことのある人も多いかもしれない。 冒頭に流れる気の抜けたエレベーターの音楽とは打って変わって、赤一色に塗られた部屋に黒の衣装に身を包み激しくプレイするイカしたMV。 コメディ要素もばっちり含まれており、俗に言うループもの。 2ndアルバムの「The Colour and the Shape」は1stに比べてよりロック色の強い作品となっており、この「Monkey Wrench」はそれを代表する曲だ。 前作はデイブ・グロール1人で全パートをレコーディングしたが、今作は各パートをメンバーが担当している。 特筆すべきは、ドラマーであるテイラー・ホーキンスじゃないかと思う。 非常にパワフルなドラミングであり、Foo Fightersの骨太ロックサウンドを作り上げているのは彼の存在が大きい。 世界的に有名なドラマーであるデイブ・グロールと同じバンドに在籍するプレッシャーを微塵も感じさせない素晴らしいプレイだ。 デイブ・グロールの後ろでドラムを任されるだけのことはある。
Learn To Fly
見てお分かりの通り、かなりふざけたコメディ感満載のMVである。 まさかあのNirvanaのデイブ・グロールが女装やホモのキャビンアテンダントを演じる日が来るなどと思ってもいなかった。 このMVだけではなく、他の作品もデイブ・グロールが出演し面白い仕立てとなっている。 3rdアルバム「There Is Nothing Left to Lose」に収録されているこの曲は、明るく疾走感があるロックナンバーだ。 飛行機がテーマとなっているMVから連想されるように、「Learn To Fly = 飛び方を覚える」とまるで空を飛んでいるかのような感覚になる。
4thアルバム「One by One」から、突如おふざけ要素一切なしの真面目なロックナンバーを披露してきたFoo Fighters。 観客のいないアリーナで演奏するFoo Fightersのカッコ良さしかない。 どうした、大人になってしまったのか? 大人の事情か? 突然の路線変更に色々と勘ぐってしまったが、「All My Life」という曲は少し暗い雰囲気を漂わせる大人のロックを感じさせる。 それこそ、Nirvanaのグランジサウンドを彷彿とさせる。 個人的に、このアルバムはバラエティに富んだ作品で非常に好きだ。 「All My Life」のような少し暗いながら激しいナンバーもあり、「Times Like These」のような前向きになれる曲も収録されている。
Low
先程、ついにデイブ・グロールが大人になったと書いたが、撤回だ。 同じ4thアルバムからのMVなのだが、なかなかの問題作だ。 「Learn To Fly」で登場したジャック・ブラックと2人で出演しているが、Foo Fighters史上1番ふざけたMVであろう。 いかついおじさん2人(デイブ・グロールとジャック・ブラック)がモーテルでお酒を飲みまくり、暴れ散らし、際どい格好の女装をし、楽しい一夜を過ごす様がホームビデオに収められている。 「次のMVはどんなものを撮ろうか。」と会議になっている中でこの発案を出すには相当に訓練されていないと出来ない芸当だ。 最後の方なんて泥酔して、本気でジャック・ブラック吐いてるよね? こんな光景見せられて好きにならないはずがない。
「Pope = 法王/教皇」という意味を冠した曲名。 SNSにも投稿されていた歌詞の「This world is not real = この世界は本物ではない」という一文はサビで何度も歌われ、強調されている。 断片的に読み取っていくと、死後の世界をテーマとして書かれているように思える。 誰か和訳してくれ、ください。