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残響レコード時代の盟友であるcinema staffと高橋國光(österreich/ex.the cabs)の共作「斜陽」を聴いて涙が出る 

懐かしさという補正は強い。
ゲームだって美麗グラフィックに広大なフィールドを駆け回れる時代になったというのに、スーパーファミコンのドット絵は懐かしさ補正もあり今でも根強い人気があるし、そういうゲームに限ってストーリーに深みがある。
足にティッシュ箱履いたようなポリゴンの時代も然り。

音楽でも同じようなことが言えて、その一つに残響レコードの作り出した流行り、「残響系」がある。
2010年代前後に流行った残響系の中核を担ったのが、cinema staffであり、the cabsである。
今では「great escape」や「Name of Love」でアニメ「進撃の巨人」EDテーマを担当したりのイメージがあるcinema staffも、過去はベースの音で安全確認したりスネアが鳴ったら断然有利な時代もあった。

the cabsも高橋國光の失踪により解散を余儀なくされてしまったが、まさに「これから絶対に売れるバンド」の一つであったし、唯一無二の音楽性で今でも根強くファンの多いバンドである。

そんなcinema staffとthe cabs、一方はメジャーレーベルへ、一方は解散…という道を辿りまさに雲泥の差と、月とスッポンの差がついてしまった。
the cabsのメンバーである首藤義勝と中村一太はそれぞれのバンドで音楽活動をし、バンド解散の原因でありthe cabsの作詞作曲を行なっていた高橋國光は贖罪として音楽活動を辞めると宣言し、ファンはもう色々と諦めるしか無い状況になっていた。



そんななか事が動き出したのが、高橋國光のソロプロジェクトである「österreich」の楽曲にcinema staffの飯田瑞規がゲストボーカルとして参加した「楽園の君」からだ。
過去記事→何年も待ち望んだ高橋國光と飯田瑞規の共演がついに実現。アニメ 東京喰種:reのEDを担当するösterreich(オストライヒ)が「楽園の君」のMVを公開、先行リリースも発表

ファンとしてはösterreichが活動を続けてくれるだけでも嬉しいのに、残響系時代を聴いてきた者としてはcinema staffと高橋國光が一緒に音楽を作ってくれることは神様に感謝してもしきれない喜ばしさ。
この曲はösterreichの曲に飯田瑞規を招いて作り上げた、ものである。

そしてである。
レーベルを超えたcinama staff初のベストアルバム「BEST OF THE SUPER CINEMA 2008-2011/2012-2019」に収録される新曲「斜陽」が高橋國光が共同制作として発表された事件は。
なんということだ。
さらには本作のツアーには全行程で高橋國光が参加するという第5のメンバー扱い。
というか、高橋國光が表舞台に立つのは何年振りになるのか。


そんな喉から手が出るほど聴きたかった楽曲がサブスクリプションにてアルバム先行リリース、MVも公開となった。




斜陽





MVは高橋國光が監修。
the cabs時代からMVの制作に携わっていただけあって、さすがの出来栄えである。
はてさて、この曲を聴いて思うことは「あれ、the cabsじゃね?」である。

そりゃ高橋國光との共同制作であるので当たり前でもあるのだが、cinema staffがここまで高橋國光に寄せてくれることに愛を感じずにはいられない。
難解なアルペジオに変態というのが褒め言葉の変拍子、さらには國光シャウトまで…



なんて思っていたらベースの三島想平との掛け合いとな。
the cabs名物のシャウトを曲に入れようぜとなり、だったら三島も一緒にやろうぜ!的なノリにでもなったのだろうか、仲睦まじいだろ…

歌詞は高橋國光が書いており、どこか文学的で独特な言葉遣いや言い回しは健在。
決して明るいとは言い難い詩の内容が、人間性を表しているなと感じさせられる。




the cabsが再結成することは現時点で決してないであろう。
だが、高橋國光の音楽を聴きたがっている人は大勢いる。

今回の共同制作を持ちかけたcinema staffもその一部であると思うし、誰よりも高橋國光という人間が作る音楽が好きでしょうがないのであろう。
であるからにしてこの「斜陽」は出来上がったし、ツアーに参加する運びになったのではないかと。
元レーベルメイトとして、同じ時代を戦った戦友として、才能を認め合って作り上げられる音楽が本当に美しすぎて涙が出る。

僕も愛して止まないösterreichもレーベルが決まり、これから派手に活動していくものだと期待をしている。
凛として時雨のライブにゲストアクトで参加が決定していることから、今後はライブ活動もしていくのであろう。
止まった足が再び動き出す様を見られるのもファンとしては嬉しい。

残響系という言葉も今は昔ですっかり聞かなくなってしまったが、おじさんとしては懐かしい響きを感じる。

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( 2019/09/17 23:20 ) Category 邦楽 | TB(0) | CM(0)