今までに数多くの猟奇的なMVを世に送り出してきたBring Me The Horizonであるが、2019年5月9日に公開された「mother tongue」のMVはこれまでのイメージを覆してきた。 6thアルバムに収録されているこの曲はBring Me The Horizonとしては異質なくらいラブソングで、アルバムを通して聴くと異様に耳に残る。 まだかまだかと待ち望んでいたけど、リリースから約4ヶ月経って念願のMV公開!
mother tongue
パッと見は男女の初々しい恋愛事情を描いているが、簡単に説明すると恋愛、宇宙、超能力、謎の液体、である。 何のことかさっぱり。 ラブソングをそのままラブシーンにしないのがBring Me The Horizonだ。 宇宙を共通の趣味とする男女が部屋で手を繋ごうすると、女性の超能力が発現。 ポルターガイスト現象のようにそこらじゅうの家具や装飾が宙を舞う中、謎のドロドロとした液体に包まれながらキスをする、というのが観たままの感想。 何のことかさっぱり。
と、考えるととてつもないスケールの恋愛劇だ。 男女がキャッキャウフフしてるだけのしょうもないMVと一緒にじゃないよ。 Bring Me The Horizonらしくないラブソングにラブシーンでありながらも、Bring Me The Horizonらしいオカルトっぽさとほんの気持ち程度のグロテスク要素を混ぜ込んだ今までにない素晴らしいMV。 救急車で運ばれるオリヴァー・サイクスが腹を切り裂かれ内臓を化物の餌にされる「It Never Ends」と比べると、だいぶ人間としての理性が戻ってきたんだなと思う。