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鬼束ちひろを悪魔の使者だと勘違している人たちの誤解を解きたい 

「月光」と聞いて思い浮かぶのは鬼束ちひろかベートーヴェンによるピアノソナタ第14番のどちらかであろう。
ベートーヴェンの月光はバイオハザードでお世話になった人も多いであろう。
僕はジル一択のライトプレイヤーだったのでピアノの謎解きで苦労したことがないです。
真っ先にグレネードランチャーを拾いに行く派です。


さて、問題は前者の鬼束ちひろだ。
包丁の上でうたた寝しちゃう鬼束ちひろ。
炎上案件多数のあの人。


月光



ドラマ「トリック」の主題歌として話題になったこの曲。
ドラマのヒットも相まって、ロングヒットを記録したデビュー2作目。
ピアノとストリングスで構成されたシンプルな伴奏に、独特な歌声を持つ鬼束ちひろの美しいメロディは多くの人の記憶に残っているであろう。
この「月光」が収録されている1stアルバムはミリオンセラーを記録。
BOOKOFFに行けば108円で買える程の流通をしてみせた作品です。

デビュー初期の月光がリリースされた頃はちょっと謎めいた清楚な巨乳美女であった。
そう、意外と巨乳なのだ。

鬼束ちひろ

最高に好き。
月光のMVだとミステリアスな印象が強かっただけに、笑顔のギャップにやられる。
こんな美女がハスキーな声で私は神の子なんて歌うだなんて。
転機となる2010年頃まではこの路線。
このままの変わらぬ路線でいてくれることを望んでいただけに、神様は残酷である。




鬼束ちひろ2

お茶の間に恐怖と沈黙を与えた問題のビジュアル。
実写版和製ハーレイ・クイン。
奇抜なメイクに、パンキッシュな衣装、腕から覗かせるタトゥーの数々。
突然の変貌にファンは戸惑いを隠せず、世間からはキ○ガイ・精神異常者として色物扱いされるように。
それもそうだよな、「有り余るパワーをコントロールするため」にタトゥーを彫ったなんて言う人に正気があるとは思えない。
Twitter始めたかと思った途端に炎上発言して事務所に取り上げられてたもんな。


表向きはメロコア好きの隠れ鬼束ちひろファンとしては、この変わりっぷりには動揺を隠せなかった。
人間誰しも良い部分より悪い部分の方が目につき易いし、長く記憶に残る。
恐らく多くの人はこの邪教徒のイメージが強いだろう。
それまでメディアへの露出は少なかったのに、パンキッシュちひろになってからは面白いもの見たさで色んなメディアに呼ばれ、本人もそれに出ちゃうもんだからとてつもないスピードで話題は広まりましたし。
大人しくしとけや。


人の第一印象は見た目で決まると言われますが、本当にそれで良いのだろうか?
確かに荒れていた時代の格好と言動は、到底一般人には理解できないし、非難されることも仕様が無い。
しかし、彼女はシンガーソングライターである。
音楽で評価するべきではないのかと僕は思うんですよ。
槇原○之も今でこそ順風満帆に活動してますが、あの人過去に覚せい剤で逮捕されてますからね?
評価する土俵をいま一度仕切り直して、鬼束ちひろの創り出す音楽を聴いてみてみるべきではないのか。







こんな美しい曲を世間のイメージで忌避して聴かないのは間違っている。
正確には狂気の変貌を遂げる直前にリリースされた曲なのだが、作っている人間は同じだ。
上の月光と同じくピアノとストリングスが基本となるバラードであるが、より儚い雰囲気を感じさせる。
「蛍の光」ではないが、何かが終わる予感を受けてしまう。

鬼束ちひろの特徴として、作曲をする際は先に詞を書き、その詞が持つ雰囲気を壊さぬようにメロディを付ける詞先タイプである。
この蛍は「美」を念頭に置いて詞を書かれているので、美しい曲だと思ってしまえばそれは鬼束ちひろの思惑通りであるわけだ。


と、まぁあのビジュアルをした人がこんな曲を作ることを知ってもらいたくて、飛び切り綺麗な曲を挙げたのだが、もちろん蛍以外にも鬼束ちひろの作り出す楽曲は代用が効かない唯一無二の世界観を持っている。
精神的なところが大きいのか、最近は暗めなバラードが多いが、初期の頃は明るいアップテンポな曲も比較的多く収録されている。



ヒナギク




あと知ってもらいたいのが、既に鬼束ちひろは更生していること。
邪気が抜けたのか薬が抜けたのかは分からないが、すっかり綺麗な神の子に戻っている。
歳を取ったのと痩せたことで顔つきは少しキツくなったように思えるが、KISSのメンバーに志願していた頃に比べたら月とスッポンである。
デビューから18年経った今でも変わらぬ歌声とブレない楽曲はさすがの一言である。
結婚していたことを3年も隠し通すのもさすがの一言だ。
おいおい、聞いてねえよ…
まぁ、ここまで更生できたのも一般人である夫の影響が大きいのかもしれない。
グッジョブ旦那、でも許さない。




ここまで長々と語ってきたが、音楽家は音楽で評価するべきであるということ。
鬼束ちひろに関しては突然ということもあり悪い方向にビジュアルや言動のイメージが広まってしまったが、その先行するイメージは取り払って欲しい。
最近ではコンサートツアーを行うことも増えてきて、活動も活発になってきた。
ライブでは全身全霊を込めて歌う姿は、見ものである。
いや、僕もYoutubeでしか見たことないんですけどね。
いつか一度は足を運びたいアーティストである。
どんな格好をしていても鬼束ちひろは変わらないし、これからも独自の世界観を持つ楽曲をリリースしていくことだろう。


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( 2018/10/14 08:30 ) Category 邦楽 | TB(0) | CM(0)

Green Dayの「Wake Me Up When September Ends」が毎年9月になるとYoutubeでの再生数が急増するらしい 

言わずもがな、世界的パンクロックバンドであるGreen Day。
数々の名曲を生み出してきたGreen Dayが2004年にリリースした「American Idiot」は世界1400万枚のセールスとなる大ヒットをしました。

american idiot

アルバムとして反戦をテーマに掲げており、当時のイラク戦争に対する不満が込められた作品です。
また短い曲を繋ぎ合わせたオペラ形式の楽曲が収録されており、パンクオペラとして話題になりました。

そんな大ヒットアルバムの収録曲の1つに「Wake Me Up When September Ends」という曲があります。
毎年9月になるとYoutubeでの再生回数が急増する、とのニュースを見ました。
何故発売から14年経った曲が、決まって9月に再生されるのでしょうか。



Wake Me Up When September Ends



発売当時から話題になっていたこの曲。
作詞はボーカル/ギターのビリー・ジョー・アームストロングがしており、10才の時に無くした父親への気持ちを歌っています。
美しいメロディに、故人を思う詞の内容がファンの心に刺さりました。

では、何故9月に再生されることが多いのかですが、1つは詞の一文ではないかと。
タイトルとなっている「Wake me up when September ends」という詞が曲中に出てきますが、日本語に訳すと「9月が終わったら起こしてくれ」という意味です。
そう、そのまんまの意味。

ファンの健気な性質として、曲に日付が入っていたりすると記念日としてしまうもの。
ELLEGARDENファンのあなた、9月9日になるとそわそわしませんか?
SNSに「It's a sunny day!」なんて書き込んだりしていませんか?
それと同じ現象が世界規模で起きているのではないでしょうか。

曲中の日付と実生活がリンクすると嬉しいものです。
Green Dayのファンが9月の終わりにこの曲を思い出してYoutubeを再生する現象が起きれば、急増するのも納得です。



もう1点の理由としては、2001年9月11日にアメリカで発生した同時多発テロ。
非常に多くの犠牲者が出てしまったこのテロが発生したのが9月11日であることと、反戦を歌うこのアルバムから「Wake Me Up When September Ends」がテロからの復活としての象徴なっています。

MVの内容も、「愛し合うカップルの男性が軍隊の徴兵で戦争へ行ってしまい、女性は生きて帰ってくることを待つ」という、戦争の悲しさを表したものとなっています。
2003年から開戦したイラク戦争もあり、アメリカ国内では反戦ムードが高まっている中でのこのMVは話題となりました。

アメリカ国内の人々に深い傷を負わせたテロと戦争は忘れることのできない出来事であるため、テロの発生した日にこの曲を聴く人が多いのではないでしょうか。



リリースから14年経っても愛される「Wake Me Up When September Ends」。
9月になると再生数急増する程、大勢の人々の心に残っている曲ということが伺えます。
かく言う僕もこの曲が好きですし、まさか今になってこの曲がニュースになるとは思ってもいなかったです。

収録されているアルバム「American idiot」はこの曲だけではなく、言ってしまえば捨て曲無しの名盤です。
9月になるとELLEGARDENのNo.13も聴かなければいけないので、これから忙しい月になりそうです。




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( 2018/10/12 01:01 ) Category 洋楽 | TB(0) | CM(0)

関西発日本一うるさい歌物バンド ホロ / おすすめ曲紹介 

関西を拠点に活動をするロックバンド「ホロ」。
サーキットライブでたまたまライブを観たのだが、1発で虜にされて翌日にはタワーレコードへCDを買いに行った。
人生で初の一目惚れがこんな経験になるとは思っていなかった。

ホロ

メンバーは
Vo Gt.石木政臣
Gt.岩石洋太郎
Ba.赤毛
Dr.竹川真矢
の4ピースとなっている。
ツッコミをいれたいのが1人いるが、触れたら負け。
2010年に結成したこのバンドは「日本一うるさい歌物バンド」、「関西代表 和製轟音ギターロックバンド」のキャッチコピーが語る通り、良い意味で騒がしい。
とにかく騒がしい。
ギターもベースもドラムも各々でガチャガチャ鳴らしていて自己主張が強い。
演奏技術も高いので、音の数がかなり多い。
そんな轟音に違和感なくメロディを乗せてくる石木の歌声。
ボーカルが消されることなく、むしろ前へ前へと出てくる存在感。
ベースの赤毛が作り出す独創的な日本詞も世界観を作り出す大きな要素。
ホロの楽曲は絶妙なバランスで構成されている。



幻実



聴いてもらえば分かる通り、出だしから騒がしい。
1st mini albumの曲なのだが、この頃から歌物バンドとしてはかなり騒がしい。
アルバムを出す毎にうるさくなっていくので、まだ轟音の初期症状。
この曲だけではないのだが、ギターの岩石が弾くフレーズがとにかく秀逸。
ギターロックバンドの名は彼の存在なくしては語れない。



鐘声



幻想的なテーマが多いホロだが、この曲は少々毛色が違う。
武士を彷彿とさせるMVと、昔の時代を思わせる言葉遣い。
歌詞はすべてベースの赤毛が担当しているのだが、毎日何を食べればこんな歌詞が思い浮かぶのか教えて欲しい。
もしや、ただの奇抜な格好をしたベーシストではないな?
正直MVのバンドを馬鹿にする輩を斬りつけるという寸劇は微妙だが、和製という色が強く出ていて楽曲の幅広さが伺える。



道化師が泣く


僕としては、この曲がホロを表すのに一番ふさわしい。
メロディの美しさ、楽器隊の騒がしさ、幻想的な歌詞とMV、これらのホロが作り出す世界観に吸い込まれてしまいそうになる。
日本詞をここまで上手く扱えるバンドはそう滅多にいない。
文学的であり、物語のような独創感のある詞がホロの強みの1つではないかと。
特にサビの「あー 失って気付くんだろう?」という1フレーズは、詞とメロディが綺麗に組み合わさり強い印象が残る。




アレグロ


轟音の名をそのまま表した、恐らくホロ史上1番うるさい曲じゃないかと。
本当にロックバンドと呼んで良いのか、悩ましいところである。
メンバーそれぞれがやりたい放題やっているようにも思えてしまう。
ただ、そんな騒がしさも技術があってこそのもの。
「道化師が泣く」はホロを表すのにふさわしい曲であり、この「アレグロ」はホロの集大成ではないだろうか。



白鳥


ここで、個人的No.1セレクト。
この曲は1stミニアルバムに収録されているのだが、疾走感が気持ちいい。
BPM200オーバーのスピード感のあるテンポに、サビの力強い歌声。
「僕らは夢を見る 傷だらけで
 その痛みには 意味がある
 それは遠く一瞬 近く永遠に及ぶ物語」
という冒頭の歌詞は、とても耳に残り口ずさみたくなってしまう。
初期の楽曲だが、思い入れもあってか長らくこの曲が1番に君臨し続けている。




正直もっと売れて良いバンドだと思っている。
クオリティの高さはインディーズバンドの中でも随一だ。
ただ初期の頃からクオリティが高いため、成長をしているという感じは少ない。
だが、着実に人気を獲得している様をみると、火が付くのも時間の問題ではないだろうか。

と、ここまでホロの紹介してきたが悲しいお知らせ。
2018年11月のワンマン公演をもって活動休止をするアナウンスが先日でたばかりである。
「バンドメンバーとしてホロを全力で活動する上で、考え方のズレや違和感を感じ
現段階ではお互いにこのズレや違和感を持ったまま活動していくことが困難と判断したことが理由です」(公式HPより)
とあるように、全力で活動してきたからこその休止なのだろう。
同時にドラムの竹川真矢は脱退が決まっている。
このバンド、何故かドラムだけがメンバーチェンジを繰り返している謎。

だが、解散ではなく活動休止であり、再開の折には音源を発表すると宣言をしているので、このままフェードアウトにはならないのではないかと。
活動再開のその時まで、首を長くして待ちたい。


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( 2018/10/11 23:23 ) Category 邦楽 | TB(0) | CM(0)
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六兵衛

Author:六兵衛
音楽好きをこじらせてPA/音響やっています。
記事の内容は
・邦楽、洋楽の紹介/レビュー
・PAについての話
がメインです。

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